5.「なめらかな税・社会保障」——物価や賃金に応じて、税と社会保障を自動で見直します
現状認識・課題分析
- 所得の“段差”が行動をゆがめる
- 控除額や、制度適用の基準値はなめらかではなく、「崖・壁」が多数存在。これが就労調整などの動機になっています。
- 制度の金額がインフレに追いつかない
- 控除・給付額、所得制限値が固定されている制度においては、2020~2024年のCPI累計上昇率6.4%に対し、実質的な手取り増加・給付価値は相対的に低下。特に低・中所得層では家計負担感が増大しています。
- “手作業改定”が制度運用のボトルネック
- 政策改正のたびに企業や社労士は給与ソフトや帳票を更新する必要があります。制度改定の影響も読みにくく、周知・対応コストがかさみます。
- 制度間の一貫性が欠如
- 年金には自動スライド機構がある一方で、基礎控除や保険料率にはそれがなく、全体設計としての整合性を欠いています。
- 改正が政争化・属人的が進む
- 年度ごとの財政交渉や政党間の駆け引きにより、制度の改正が遅れたり歪んだりするリスクがあります。
政策概要
- 所得に応じた「滑らかな課税・給付」
- 所得控除・給付・保険料率をロジスティック曲線等の連続関数で設計。制度境界による急変(崖)を排除し、合理的かつ予測可能な制度設計を実現します。
- 指数連動の自動改定
- 年金制度と同様、CPI・平均賃金指数に連動して各種金額(控除額・給付額・保険料率)を自動スライドさせます。
- 公式APIの提供
- 税額・給付額を返すAPIをOSSで公開することで、給与ソフト・年末調整・自治体システム等の自動更新を支援します。
- 市民参加と透明性の仕組み
- Webシミュレーターを公開し、個人・企業による新旧制度を比較可能にします。
- ダッシュボードで負担・給付を可視化します。
- 政策GitHubで制度のモデル仕様・ロジック・パラメータ更新履歴を公開します。
議論されているトピック
インボイス制度と軽減税率を廃止する
中小企業やフリーランスの事務負担を軽減するため、インボイス制度を撤廃し、売上高一千万円以下の事業者の免税制度を維持します。あわせて、複雑な事務作業の原因となっている軽減税率制度を廃止して消費税率を一本化します。この変更に伴う減収分については、環境負荷の高い産業への法人税増税によって補填することを提案します。
ベーシックインカム導入と負担を統一する
年金と生活保護を統合して全国一律のベーシックインカムを導入するとともに、医療・介護の自己負担を全世代一律3割に統一する。制度の簡素化と世代間格差の解消、行政コスト削減を目指す。
マイナカード活用で消費税を減税する
マイナンバーカード提示による消費税減税、またはカード紐付け決済による自動還付(リベート)制度を導入する。外国人観光客との税率差を設けることで、国内の物価高対策とカード普及を同時に推進する。
みんなからの提案(25件)
このセクションに対して寄せられた変更提案です。提案はチームみらいが検討し、採用されるとマニフェストに反映されます。
「非居住外国人に対する固定資産税の引き上げ」や「外国人旅行者の消費税免税制度の見直し」の推進を支持するとともに、日本国内で居住し納税義務を果たしている外国人住民に対しては不当な負担や不利益が生じないよう、配慮した制度設計を行う旨を明文化する。
理由: 非居住者や旅行者への課税強化は支持する一方で、実際に日本社会に貢献し納税している外国人居住者を区別し、彼らの生活を守る必要があるため。
マニフェスト「5. なめらかな税・社会保障」の内容を、以下の通り抜本的な制度再編案へ変更する。1. 年金および生活保護を原則として統合し、全国一律月額9万円の現金給付(ベーシックインカム)へ一本化する。2. 健康保険・介護保険の枠組みは維持しつつ、医療・介護サービスの自己負担割合を全世代で一律3割負担に統一する。3. これらにより、既存制度の複雑さや世代間格差を解消し、行政コストの削減と社会保障の持続可能性を向上させる。
理由: 社会保障制度の断片化や世代間格差を、BIへの一本化と負担の公平化(一律3割負担)によって解決し、制度の簡素化と最低限の生活保障を同時に実現するため。
「6. オープンな公共調達を推進します」の項目において、ウォーターPPP等の導入期限(令和9年度まで)の設定による弊害(自治体間の不公平や形骸化した民間委託化のリスク)を指摘し、単なる形式的な導入ではなく、行政の負担軽減と市民満足度の向上という本来の業務改善を目的とした、柔軟な国庫補助制度への転換を求める記述を追加する。
理由: 現在の補助金要件には令和9年度までという期限があり、全国の自治体が同時に検討を強いられることで先行者有利や不公平が生じている。また、期限に追われることで本来の目的である業務改善が疎かになり、形骸化した民間委託に陥るリスクがあるため。