3.妊娠出産の負担を徹底軽減します

現状認識・課題分析

  • 出産費用の経済的負担、妊娠中の身体的負担、そして煩雑な行政手続きは、安心して子どもを産み育てる上での大きな障壁となっています。「テクノロジーで誰も取り残さない」という理念のもと、これらの負担を軽減し、全ての妊産婦が適切なケアと情報にアクセスできる環境を整備することが急務です。

政策概要

  • 分娩費用の実質自己負担ゼロ化
    • 分娩費用は医療保険の適用対象とする方針が政府から出されましたが、正常分娩だけではなく、帝王切開、吸引分娩など医療的介助をともなう分娩についても自己負担なく受けられる仕組みを整備します。また、無痛分娩の費用負担を軽減等を行います。
    • 保険適用の導入にあたっては、周産期医療を提供する医療機関の経営に不当な影響が生じないよう、現場の皆様との熟議を重ね、適切な診療報酬点数の設定に努め、補助金等の病院経営を支える仕組みを追加で検討します。
  • 妊婦およびパートナーへのワクチン助成の拡大
    • 妊婦が接種することで胎児への移行免疫が期待できる各種ワクチンについて全額自己負担となっている各種任意接種の公費助成の対象を拡大します。例えばRSウイルスに対するワクチンや、百日咳に有効である三種混合ワクチン等です。
    • 妊娠を希望する女性とそのパートナーを対象とした、風しんの抗体検査とワクチン接種に対する公費助成を推進します。妊娠中の女性の感染リスク低減によって、胎児の先天性風しん症候群等の発症リスク低減を目指します。
    • ワクチンの有効性や安全性に関する正確な情報を、テクノロジーを活用して分かりやすく提供し、積極的な接種勧奨を行います。
  • デジタル母子パスポートの導入
    • ステップ1でも説明した通り、母子手帳をデジタル化する「デジタル母子パスポート」を導入し、妊娠届の提出から妊婦健診の記録、出産後の乳幼児健診、予防接種の履歴管理、関連する補助金の申請・受給までをスマートフォン等で一元的に管理できるシステムを構築します。
    • 紙媒体での手続きを原則として不要とし、保護者の負担を大幅に軽減します。妊娠経過により妊婦健診の回数が増え、受診券・補助券が不足する場合には、医師の診断情報に基づき自動的に追加される仕組みも導入します。
    • デジタル機器の利用が困難な方には、引き続き紙ベースでの提供も検討し、取り残される人がないような仕組みを目指します。

議論されているトピック

出産に関する医学的知識の教育を強化する

学校教育を通じて出産適齢期やリスクに関する医学的に正しい知識を普及させる。若年層が将来のライフプランを検討する際に、正確な情報に基づいた意思決定ができるよう啓発活動を強化する。

妊娠中の疾患への治療費を公費助成する

妊娠糖尿病の自己採血資材費や、重度のつわり、妊娠高血圧など、妊娠に付随して発生する疾患の治療・管理費用について、公費助成や自己負担軽減の仕組みを新たに構築し、妊婦の経済的負担を解消する。

無痛分娩を保険適用し自己負担をなくす

無痛分娩を保険適用の対象とし、自己負担を実質ゼロにする。経済的な理由で無痛分娩を諦めることがないよう、希望する人が誰でも選択できる環境を整備し、出産に伴う身体的・精神的負担を軽減する。

みんなからの提案(8件)

このセクションに対して寄せられた変更提案です。提案はチームみらいが検討し、採用されるとマニフェストに反映されます。

事実誤認の指摘2026年1月28日

マニフェスト内の「正産期」という文言を、すべて医学的に正確な用語である「正期産」に変更する。

理由: 「正産期」は医学的に正しい用語ではなく「正期産」が正確であるため。

内容の追加2026年1月28日

「3.妊娠出産の負担を徹底軽減します」の政策内容に、「母乳バンク(ドナーミルク)の全国的な整備支援」を追加する。具体的には、低出生体重児など医療的ケアを必要とする乳児への栄養提供の保障と、産後の身体的・精神的な理由により母乳育児が困難な母親の負担軽減・選択肢拡大を目的として、各都道府県への拠点整備を国が支援する方針を盛り込む。

理由: 低出生体重児への医療的支援と、産後の母親の精神的・身体的な負担軽減および授乳スタイルの選択肢拡大を両立させ、誰もが安心して育児ができる環境を整えるため。

内容の追加2026年1月27日

「ワクチン助成の拡大」に関する記述において、「例えば、妊婦本人への公費助成が予定されているRSウイルスワクチンについてはそのパートナーへの助成を、百日咳に有効な三種混合ワクチンについては双方への助成を拡大します」という文言を追加し、対象を明確化する。

理由: RSウイルスワクチンにおいて、2026年4月から妊婦本人は公費負担(無料)で接種可能となる最新の制度状況を踏まえ、マニフェストにおける助成の重点をパートナーへの支援であることを明示して実効性を高めるため。