7.保育士の人手不足解消に取り組みます
現状認識・課題分析
- 保育士は、未来を担う子どもたちの健やかな成長を支え、保護者のキャリアを支える、極めて専門性が高く重要な職業です。
- 保育士の離職率は平成28年度時点で9.3%であり、他の職業も含めた日本の平均離職率15%よりは低い結果となっています。しかし世代別に見ると若手の離職率は高い傾向にあり、人材の定着に課題があることがわかります。
- また保育士の有効求人倍率をみると令和6年1月時点で3.54倍であり、全職種平均1.35倍と比べると依然高い水準で推移しており、人手不足は未だ深刻です。特に東京など都市部においては人手不足が顕著です。
政策概要
- 保育DXの推進
- 保育対策総合支援事業費補助金による保育施設向けICT補助金の対象にAIを活用した業務効率化システムを追加します。
- 例えば保育記録は音声で都度入力しておくと1日の終わりに自動でAIがまとめてくれるなど、保育士の皆様の書類作成業務や事務作業の負担を大幅に軽減します。
- これにより、保育士の方にしかできない、子どもたち一人ひとりと丁寧に向き合う時間を増やし、働きがいを高めます。
- 潜在保育士の活躍推進
- ステップ1でも示したとおり、保育士の資格を持ちながらも様々な理由から保育の業務に従事されていない方々が、一時預かり等の需要の変化に応じて柔軟に就労いただけるようなプラットフォームを作ります。
- またリモートで保育事務をサポートするアウトソース事業を行い、保育士としての経験・知識を活かして保育現場を遠隔から支える仕組みを作ります。
- 公営住宅への優先入居
- 先述の公営住宅の拡大の枠組みの中で、新婚世帯・子育て世帯と並び保育士の皆さんにも優先入居頂けるよう、国として運営主体である自治体へのインセンティブ設計を行います。
- 低い家賃で職場にアクセスのよい住宅を確保することで、実質の生活コストを低減し、待遇改善に繋げることを目指します。
- 保育士の処遇改善継続検討
- これまでの検討・実行されてきた処遇改善について、継続的にモニタリングし改善し続けていきます。
- 特に地域ごとの物価差等を考慮した最適な人件費単価の設定や、マイナンバー等を用いて園を介さず国から直接保育士の皆さんへ支払うような仕組みづくりなど、テクノロジーの力を使ってよりよい方法を実現していきます。
議論されているトピック
保育士の給与を公務員並みに引き上げ正職員化する
保育士の給与水準を地方公務員一般職と同等まで引き上げ、雇用形態を原則として正職員とする。離職の主な原因である待遇の低さを根本から解消し、保育の質の維持と安定的な確保を目指す。
育休退園制度を全面的に撤廃する
親が育休を取得したことを理由に上の子が保育園を退園させられる「育休退園」制度を撤廃する。選考基準を家庭環境重視で全国標準化し、AIによる広域マッチングや一時退園協力世帯へのインセンティブ設計により、リソースの最適化を図る。
みんなからの提案(3件)
このセクションに対して寄せられた変更提案です。提案はチームみらいが検討し、採用されるとマニフェストに反映されます。
「リモートで保育事務をサポートするアウトソース事業を行い」という記述を、「潜在保育士の方が、リモートでも保育事務をサポートできる事業主体となっていただけるよう、アウトソーシングを行い、保育士としての経験・知識を活かして保育現場を遠隔から支える仕組みを作ります。」に変更する。
理由: 現状の「アウトソース事業」という表現では主語や目的が不明確であるため、潜在保育士が事業主体として活躍できる場を創出するという具体的な意図を明文化するため。
「保育士の処遇改善継続検討」の記述を、保育士の給与待遇を地方公務員一般職と同等水準へ引き上げること、および雇用を正職員とすることを基本とする方針へ書き換える。
理由: 保育士の離職理由が待遇の悪さにあるという課題意識に基づき、具体的な処遇改善の目標値と雇用形態の安定化をマニフェストに明記するため。
育休退園制度を全面的に撤廃し、子どもを「公共の宝」と位置づける理念に基づいた保育制度の抜本改革を提案する。具体的には、1.一般企業・フリーランス問わず全世帯の育休退園を国主導で撤廃する、2.選考基準を「育休の有無」ではなく「家庭環境(ひとり親等)」重視に改め全国標準化する、3.一時退園協力世帯への「将来の優先入園枠」等のインセンティブ設計、4.AIによる自治体を超えた広域マッチングと選考プロセスの透明化、を実施する。
理由: 子どもは公共の宝であり、保育園に入れない現状そのものが誤りであるという信念に基づき、育休退園という強制的な手法ではなく、公平な優先順位設計とインセンティブによるリソース最適化で解決すべきであるため。