9. テクノロジーで、障害のあるお子さんとその家族の生活を切れ目なく支援します
現状認識・課題分析
- 障害のあるお子さんの育児は、大きな喜びがある一方で、保護者には精神的、肉体的、そして経済的に多大な負担がかかっている現状があります。
- 現状の支援制度は存在しても、「情報が届かない」「手続きが複雑で利用しづらい」「どこに相談して良いかわからない」といった声が多く聞かれます。また、早期からの適切なアセスメントと、個々のニーズに合わせた切れ目のない支援が不可欠であるにもかかわらず、地域や機関による格差、連携不足も指摘されています。これらの課題は、保護者の就労機会の損失や社会的孤立、ひいては少子化にも影響を与えかねない深刻な問題です。
- 例えば、発達障害などで支援が必要な子どもの保護者にとっては、療育に繋がるための健診も大きな負担です。現地での待ち時間、検査時間による時間的負担が大きい他、既に療育などの支援に繋がっていても、同じ情報を何度もヒアリングされるという課題も聞かれます。
- また重要な前提は、ここでの政策は画一的な解決策を押し付けるのではなく、家族の自己決定を支えるものでなければなりません。具体的には、親(特に母親)が仕事をやめてケアに従事することを当然とするような前提での仕組みではいけませんし、ケアに専念されている方に対しても十分なサポートが行き届くようにしなければいけません。
- 我々はテクノロジーの力を最大限に活用し、保護者の負担を軽減するとともに、子どもたち一人ひとりの可能性を最大限に引き出す支援体制の構築を目指します。
政策概要
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安全かつ利用しやすいオンラインプラットフォーム「ファミリーサポートハブ(仮称)」を開発・提供
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全ての支援サービス・手当・助成金・施設に関する情報を一元管理します。
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各種手当やサービス、障害サービス受給者証の申請等の手続きをオンラインで完結。書類作成や窓口訪問の負担を軽減し、マイナンバーカードとの連携による本人確認や情報入力補助も導入します
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保護者の同意に基づき、医療、福祉、教育など関係機関間で、安全な情報共有やコミュニケーションを可能にします
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利用者の状況やニーズに基づき、AIが関連性の高い公的制度、サービス、支援団体、地域のリソースなどの社会資源をプッシュ型で提案します。手続き負担を限りなくゼロに近づけ、待ちの姿勢ではなく国が能動的に各家庭を支援する形式を目指します。
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RTI(Response to Intervention)アプローチの導入とデジタルアセスメント基盤を確立
- 保育・教育・療育現場において、子どもの支援に対する反応を科学的データに基づき評価し、それに応じて支援計画を柔軟に調整・最適化する「RTIアプローチ」を導入します。早期発見・早期介入を徹底し、画一的でない、真に個別化された支援を提供します。
- 子どもの発達段階や特性を多角的に把握できる標準化されたデジタルアセスメントツールを開発・普及させます。アセスメント結果は、保護者の同意のもとセキュアに一元管理し、保護者自身も分かりやすく確認できる「デジタル成長記録」として活用します。
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AIによる個別最適化された学びとケア
- 児童生徒の学習データや特性に基づき、個別最適な教育支援計画(IEP)作成を補助します。
- 個々の進捗や理解度に合わせて難易度や内容を調整するアダプティブ・ラーニング教材を提供します。
- 支援施設におけるスケジュール管理、記録作成、報告業務などを自動化・効率化し、スタッフが直接的なケアにより多くの時間を割けるようにします。
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自治体が実施する乳幼児健診の効率化、機関間情報連携により保護者負担を軽減
- 現在集団で実施されている乳幼児健診(3歳児健診等)に関して、待ち時間をなくす順番管理システムを導入し、保護者負担を減らします。
- また、すでに療育施設など他の支援機関で支援を受けている子どもの情報を、事前にデジタルで自治体と連携できる仕組みを整備します。これにより、健診時に同じ内容を繰り返し聞かれることがなくなり、保護者・子どもの負担を減らします。
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遠隔医療・療育推進、遠隔モニタリングと見守り支援
- 遠隔地に住む家族や移動が困難な子どものために、専門的な療育(言語、作業、理学療法など)、カウンセリング、医療相談などをオンラインで提供するテレヘルスを普及させます。VR/AR技術を活用した遠隔リハビリやソーシャルスキルトレーニングの可能性も追求していきます
- 在宅や施設で医療的ケアが必要な子どもに対し、保護者の同意のもと、センサー技術やカメラを用いた遠隔モニタリングシステムを導入します。異常検知時にアラートを発するなど、介護者の負担軽減や安全確保に繋げます
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親の再就職支援・柔軟な働き方の推進
- 育児・介護のために離職した親(特に母親)を対象に、キャリア相談、リスキリング(再教育)プログラム、就職あっせんなどの支援を強化します。
- 障害のある子どもの親が働き続けやすいよう、テレワーク、フレックスタイム、短時間勤務、時差出勤などの柔軟な働き方を導入・活用する企業に対し、助成金や税制優遇措置を設ける。子どものケア(通院付き添い等)を理由とした休暇取得がしやすい企業文化の醸成も支援します。
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レスパイトケア・専門的保育の拡充
- 家族が休息を取るためのレスパイトケア(在宅型、施設型、短期、緊急時対応など多様な形態)の提供体制を、量的・質的に大幅に拡充します。
- 予約や情報提供は「ファミリーサポートハブ」で効率化します。
- 医療的ケアを含む多様なニーズに対応できる保育士や放課後児童支援員などを養成するための研修プログラムを強化し、人材を確保します。サービスの提供時間を、フルタイム勤務の親のニーズにも応えられるよう延長・柔軟化します。
議論されているトピック
家族向けの在宅ワーク支援を構築する
障害児・者の家族が、急な体調変化や呼び出しに対応しながら収入を確保できるよう、在宅ワークに特化した仕事の斡旋やマッチングシステムを構築します。あわせて、在宅就業に必要なITスキル習得のためのリスキリング支援も実施します。これにより、ケアと仕事の両立を可能にし、家族の経済的自立とキャリア継続を支援します。
教育現場にリハビリ専門職を配置する
家庭環境に左右されない支援体制を構築するため、幼稚園、保育園、小中学校などの教育現場に理学療法士、作業療法士、言語聴覚士などの専門職を直接配置する。早期からの専門的な介入により、障害児の成長と家族の負担軽減を同時に実現する。
障害者のきょうだいへの支援体制を構築する
障害児者の「きょうだい」に特化した支援項目を新設し、生涯にわたる情報提供や専門窓口の整備を行う提案です。将来のキーパーソンとなるきょうだいが、自身のキャリアと介護を両立できるよう、成年後見制度や医療同意などの法的課題、制度の使い分けに関する個別シミュレーション等の具体的な支援策を講じます。
みんなからの提案(2件)
このセクションに対して寄せられた変更提案です。提案はチームみらいが検討し、採用されるとマニフェストに反映されます。
「9. 障害児支援」の項目に、幼稚園、保育園、小中学校へ理学療法士・作業療法士・言語聴覚士等の専門職を配置し、家庭環境に左右されない支援体制を構築する記述を追加する。また、「11. セーフティーネット」に、ヤングケアラーやきょうだい児のキャリア形成・就労継続支援、および家族の緊急時における多重支援ネットワークの構築を追記する。
理由: ユーザー自身の経験(きょうだい児としてのケア負担による就職への影響)に基づき、教育現場への専門職配置による公的支援の強化と、ケアを担う家族の人生を守るためのセーフティーネット拡充を求めているため。
「8.福祉」の「9.テクノロジーで、障害のあるお子さんとその家族の生活を切れ目なく支援します」において、対象を「障害のあるお子さん」から「障害のある方」へと広げ、成人期も含めた全世代の家族を支援対象とする。さらに、急な呼び出しや体調変化に対応しやすい在宅ワークに特化した仕事の斡旋・マッチングシステムの構築、および在宅就業に必要なITスキル等のリスキリング支援を追記する。
理由: 障害児・者の家族は急な呼び出しやケアのために外勤が難しく、キャリアの継続や収入の確保が困難なため。実体験に基づき、成人後も含めた切れ目ない家族支援としての在宅ワーク支援システムが必要であるとの指摘があったため。