11. 困難な状況にある子どものセーフティーネットを強化します

現状認識・課題分析

  • 家族の介護などを担うヤングケアラー問題、子どもの貧困、そして後を絶たない児童虐待の問題は、いずれも子どもたちの健やかな成長と未来を脅かす深刻な社会課題です。
  • 我々は少子化対策として目先の子どもの数を増やすことだけでなく、産まれた子どもたちとその家族が安心して暮らせる社会を作ることに向き合わなければなりません。
  • これらの問題は、家庭内だけで解決することが極めて困難でありながら、外部からの支援が届きにくいという構造的な課題を抱えています。「テクノロジーで誰も取り残さない」という党是のもと、最新技術と人の手によるきめ細やかな支援を組み合わせ、早期発見・早期対応・継続的支援を実現する強固なセーフティネットの構築が急務です。

政策概要

  • ヤングケアラーの早期発見
    • 学校や地域コミュニティにおける早期発見・把握のためのスクリーニングシステムの開発・導入を支援し、関係機関が連携できるプラットフォームを構築します。
    • オンライン相談窓口やAIチャットボット相談を設置し、専門家による心理的ケア、学習支援、家事支援サービスなどを迅速に提供できる体制を構築します。
  • 子どもの貧困対策
    • 生活困窮世帯への経済的支援強化、フードバンク活動や子ども食堂への支援、地域における見守りネットワーク強化などを通じ、貧困の世代間連鎖を断ち切るための多角的な取り組みを進めます。
    • 教育機会の完全な均等化を目指し、給付型奨学金の大幅な拡充や、AIを活用した学習支援プログラムの無償提供を推進します。
  • 児童虐待の検知AIの再構築
    • これまでの子ども家庭庁による取り組みを改めて棚卸しし、虐待検知に本当に必要なデータ項目が何かを経験値の高い職員の方へのヒアリング等から特定。誤検知の少ないAI検知システムを改めて構築します。
    • いきなり大規模に展開するのではなく、最初は既存のやり方と併用してスモールにテストを重ねることで、大きなコストをかけずに適切なシステムを作っていきます。
  • 日常的な育児不安に対応するAI育児相談窓口の設置
    • ステップ1でも説明したとおり、育児に関するあらゆる悩みや疑問に対し、24時間365日、保護者が気軽にアクセスできるAIを活用した育児相談窓口を設置します。
    • AIが初期対応を行い、一般的な情報提供やアドバイスを行うとともに、より専門的な支援が必要と判断される場合には、各自治体の保健師やケアマネージャー、医療機関などの適切な専門家や窓口へスムーズに繋ぐことで、デジタルの利便性と専門家による手厚いサポートを両立させます。
    • 利用可能な助成金制度などのお役立ち情報も提供し、いざという時に確実に頼られる存在となることを目指します。

議論されているトピック

ケアラー支援の対象を全世代へ拡大する

ヤングケアラーに限定されていた支援対象を、高齢者や障害者のケアを担う全世代のケアラーへと拡大する提案です。介護保険と障害者福祉の制度的な壁を解消し、どの世代のケアラーもシームレスに支援を受けられる体制の構築を目指します。年齢による支援の空白期間をなくし、家族全体の負担軽減を図る狙いがあります。

地域人材による家事支援を提供する

ヤングケアラーや障害者の家族に対し、シルバー人材などの地域人材を活用した家事支援や外出支援サービスを迅速に提供します。オンライン相談などの精神的ケアに留まらず、物理的な家事代行や付き添いといった直接的な支援を強化することで、ケアを担う家族の身体的・時間的な負担を実効的に軽減することを目指します。

納税歴や身体状況に応じた福祉支援を導入する

後天的な障害者に対し、過去の納税実績や個々の身体状況を反映した福祉支援を受けられる仕組みを構築します。現行の支援が障害児に偏っている現状を改善し、成人期以降に障害を負った人々に対しても、これまでの社会貢献度や具体的な生活実態に応じた納得感のある支援を提供することで、福祉制度の網羅性と公平性を高めることを目指します。

みんなからの提案(3件)

このセクションに対して寄せられた変更提案です。提案はチームみらいが検討し、採用されるとマニフェストに反映されます。

方針への異議2026年1月28日

現状認識として、ヤングケアラーが将来「トリプルケアラー」となる現状や、介護者自身の病気・障害、高齢化、経済状況等の多重負荷の実態を追記する。これに対し、テクノロジーやアルゴリズムを活用して介護者の属性や資産状況から真の必要性を客観的に判定し、個別最適化された支援の提供、および重層的負荷への所得控除・免税・減税措置を政策として追加する。同時に、限られたリソースを適正配分するため、必要性に応じた支援の質量の調整も行う。

理由: 投稿者の実体験に基づき、多重ケアを担う層が既存の画一的な支援制度や前例主義からこぼれ落ちている課題を解決するため。また、公共リソースの公平かつ効率的な配分をテクノロジーによって実現することを目的としている。

方針への異議2026年1月27日

「ヤングケアラーの早期発見」という項目名を「ケアラーの早期発見と多世代支援」に変更し、対象を子どもから高齢者・障害者ケアに関わる全世代へ拡大する。さらに、介護保険制度と障害者総合支援法の枠組みを超えたシームレスな支援体制を構築し、制度の谷間を解消する旨の記述を追加する。

理由: ケアラー支援において年齢制限を設けるべきではなく、特に制度の合間に陥りやすい介護保険と障害者福祉の連携を強化することで、全世代のケアラーが適切な支援を受けられるようにするため。

内容の追加2026年1月27日

ヤングケアラー支援の施策において、オンライン相談や心理的ケアに加え、「シルバー人材等の地域人材を活用した家事支援や外出支援サービス」を追加し、迅速に提供できる体制を構築する方針へ変更する。

理由: ヤングケアラーに対し、オンラインやAIによる支援だけでなく、家事や外出の付き添いといった地域人材による物理的・直接的な支援が必要であるため。