6. 誰ひとり取り残さない福祉情報へ:情報アクセシビリティの保障と表現の工夫を行います
現状認識・課題分析
- 行政サービスのオンライン化は進んでいますが、申請手続きや制度説明が「日本語の読解力」を前提としていることが、見過ごされがちな情報の壁となっています。
- ろう者や難聴者、ディスレクシア(読字障害)のある方、知的障害や学習障害、発達障害の特性により文書理解が難しい方(いわゆる「グレーゾーン」)は、日本語を母語としながらも制度情報の理解に大きな困難を抱えています。
- これらの方々は、福祉制度を必要とする機会が多い一方で、複雑な説明文や申請書類の難解さのために、制度そのものにたどり着けないリスクが高い層です。現状では、「支援を受ける以前に、情報にたどりつけない」「理解できないから申請できない」という構造が存在しています。読む力の有無が支援の可否を左右する社会は、公平な制度運用とは言えません。
政策概要
- 福祉制度の説明・申請のすべての段階において、情報へのアクセスを保障するための表現工夫を制度化します。具体的には以下の取り組みを推進します:
- 行政サイト、パンフレット、申請書類などに、やさしい日本語・ルビ付き文章・図解・ピクトグラムなど、複数の表現手段を併記し、誰もが制度の内容を理解しやすくします。
- 情報発信において、ふりがな(ルビ)をつけた文章の提供を標準化し、読字に困難のある方や小学生程度の漢字力の方にも情報が届く設計にします。
- オンライン申請や情報検索を支援するAIチャットボットに、わかりやすい言葉への変換モードや、音声読み上げ・対話型案内との連携を実装します。
- 各自治体のポータルサイトや申請窓口に「この説明をわかりやすく読む」ボタンを常設し、すぐにやさしい表現やルビ付きのページに切り替えられる仕組みを整備します。
- 表現整備の過程では、言語支援の専門家のみならず、実際に制度を使いにくかった当事者の声を反映させ、実効性のある「使える情報」を制作します。
制度のわかりやすさは、IT技術の課題であると同時に、言語と認知におけるアクセシビリティの課題でもあります。 自ら情報にたどりつき、内容を理解し、必要な支援につながります。 そのすべての段階を支えるやさしさと工夫が、誰ひとり取り残さない社会の基盤となります。
議論されているトピック
行政手続きの入力手段を多角化する
オンライン申請やデジタル母子パスポート等のデジタル行政サービスにおいて、薬の副作用による手の震えや身体的症状がある利用者でも円滑に操作できるよう、音声入力や選択式入力など多様な入力手段を保障する。
みんなからの提案(1件)
このセクションに対して寄せられた変更提案です。提案はチームみらいが検討し、採用されるとマニフェストに反映されます。
内容の追加2026年1月28日
主に2点の内容を追加する。1.「1. 抜本的な経済支援としての『子育て減税』を導入します」等のプッシュ型支援の項目に、制度の対象か悩む当事者に対し、心理的・情報的な後押しを行う相談支援機能を追記する。2.「6. 子育てを切れ目なくサポートするデジタル母子パスポート」等のオンライン申請項目に、薬の副作用による手の震え等の身体的症状がある方でも使いやすいよう、音声入力や選択式、タイピング入力といった多様な入力手段の保障を追記する。
理由: 双極症の当事者として、障害者手帳の申請時に「自分が対象か判断がつかず、偏見を恐れて躊躇した」という心理的障壁と、「薬の副作用による手の震えで紙の申請書類への記入が困難だった」という身体的困難の両方を経験された。これらを解消する具体的な仕組みをマニフェストに反映させるため。